クライアント様と永く共に歩んでいきたいからこそ、

店舗にまつわる全てのことをサポートする


ー日本アシストは何をしている会社なのでしょうか?

日本アシストは、商業施設を専門とする「ワンストップソリューション」を提供している会社です。

具体的に言うと、国内外の出店時における「不動産サポート」。エリア別の住民動向、業態形態、価格帯などのマーケットリサーチを含めた「出店サポート」。中規模から大規模店舗の場合には、そこにテナント付けを行う「企画リーシング」。物件を一括賃借し、運用代行やコストカットを提案する「サブリース」。不動産に関する資産の管理を行う「プロパティマネジメント」。ビルの維持管理をする「ビルメンテナンス」。そして、店舗の閉店時における「退店サポート」も行っています。このように、出店から退店まで一貫してのサポートを提供しています。


ーどんな想いをもって店舗づくりに携わっていますか?

クライアント様のパートナーとして共に永く歩んでいきたいという想いから、店舗にまつわる全てのことを日本アシストで担うことができる体制にしました。私たちが目指していることは、携わらせていただいた店舗様が顧客に愛され、継続していくことです。不動産を探しての販売、仲介や、店舗をつくるなどの一時的な関係ではなく、できる限りのサポートを提供したいですね。

「人の成長」と「事業を継続できる仕組み」に価値を置く


ー起業するまでのキャリアを教えてください。

大学卒業後は、不動産会社に入社しました。自分が手掛けた店舗が成長し、オーナー様だけでなく、地域のお客様の役に立つことが楽しくて、この仕事を続けてきました。在籍していた会社では、自社で不動産を借り上げて、お貸ししていました。しかし、「こんな素敵な人がお店を開いたら、必ず繁盛するだろうな」とワクワクしていても、条件や店舗業態の制約からお貸しできないことが多々ありました。もちろん、事後に何かトラブルがあれば自社が金銭リスクを全部負うため、当然の話ではあります。しかし同時に私は、金銭損失よりもチャレンジしないことへの機会損失がもったいないと考え、「店舗をもちたい」と強い想いを持った人がチャレンジできるための会社をつくろうと思い、起業したのです。

最初は私が1人で経営を行っていましたが、クライアント様を本当の意味でサポートするためには、金銭や人、ナレッジ面で限界があることを感じていました。そこで、同じ不動産業界でそれぞれ会社を経営していた現在の副社長と専務の2人に声をかけて、2004年に設立したのが日本アシストです。

それまでは、個人事業の延長で自分の利益ばかり考えていましたが、会社を大きくしていくためには、組織をつくり、社員を守り、創業者がいなくなっても継続していけることが大切です。ですから、私たちは「人の成長」と「事業を継続できる仕組み」に価値を置いています。例えば、ビルメンテナンスの業務は、不動産売買から考えたら小さな金額の収入かもしれませんが、繰り返し発注がくる仕組みです。社長のための会社ではなくて、社員やクライアント様の会社だからこそ、できることも増えて自分自身も成長できる。現在の環境はとても楽しいです。

会社の80%が新卒社員、機会とチャンスを与える土壌


ーこういう人と働きたいという人物像はありますか?

多様な可能性を秘めた方に入社してほしいと考えています。人はそれぞれ向き、不向き、得意、不得意があると思いますが、一番重要なことは、この仕事に興味があること、好きであることです。新卒の説明会に参加してくださった学生さんに必ず言うことがあります。「日本アシストを知らない、聞いたこともない。そんなことは当たり前。うちの会社がどんな会社か知らないのは問題ありません。今日話を聞いて、もし興味を持てる部分があったなら、1度会社に来て、ゆっくり話をしませんか」と。日本アシストは店舗に携わる会社で、それ以外のことは出来ないですし、しません。でも、その中でこんなことをやりたいという想いがあれば、どんどんチャレンジしてほしいです。学歴や経験値がなくても意欲がある人は大歓迎です。

ーなぜ学歴や経験値よりも、興味があることや好きであることが重要なのでしょうか?

働くことは、寝ることと同じぐらいの時間を費やします。やはり自分が興味を持てて楽しくないと、苦痛の時間を過ごすのはしんどいと思います。労働の対価を時間で考えてお金をもらうだけ、、付加価値もなく自分のためにもならない、そんな仕事はやめたほうがいい。この会社に入って良かったと思える仕事をするほうがいいと思いますね。

どの仕事もそうだと思いますが、楽しいことばかりではないです。嫌なこと、追い込まれること、失敗すること・・・その繰り返しの中で、うまく成果に繋がったときに嬉しくなる。新入社員は初めてのことばかりで、ひとつひとつの事に一喜一憂するだろうし、そのサイクルが当たり前と思えるまでは時間がかかります。苦しい時に続けようと思えるのは、好きだからこそだと私は考えています。

ー新卒の社員が任される仕事と評価基準はどのようなものになりますか?

任せる仕事は多岐にわたっていますが、大きくわけると二つ。フロントであるコンサルティング営業職とバックオフィスにいる事務職です。コンサルティング営業職は、クライアント様の悩みや考えをお聞きしながら、解決策の提案をしていく仕事。バックオフィスにいる事務職は、全ての事業が滞りなく円滑に進むように会社の基礎・土台を守っていく仕事です。評価の基準は、フロントもバックオフィスも「儲かる」という意味を本質的に理解し、自ら行動してくれることです。

私の「儲かる」の捉え方は、永く続くということ。なぜなら「儲かる」とは、永く関係性が続くお取引を通して、コンスタントに収益が上がるもので、築き上げた「win-win」の関係の結果だからです。今年1年間で100億円の利益を上げるよりも、1億円の利益が100年続くほうがいい。やはり、クライアント様とお互いに満足のいく仕事を続けられることが大切です。そういった意識のもとで、当社は成長を続けてきました。

ー人の成長に価値を置いているとありましたが、新卒社員が活躍した事例はありますか?

当時入社2年目の社員が出した企画、シンガポールで2週間のテスト出店ができる「テストキッチン@singapore」を採用しました。日本アシストでは、日本からシンガポールに店舗をつくりたい、進出したいというクライアント様のサポートもさせていただいており、地元のお客様の生の声を調査するためのマーケティングの場を期間限定で設けたのです。

当時の2年目の社員にとっては初めての大きな案件で、相当プレッシャーがあったと思います。プロジェクトが終わってみれば、損益で言えばマイナスでした。でも、私は「お金は損したっていい、挑戦したことで実績ができて、長い目で見れば会社のプラスになる」と思いました。リスク選好で動かずにいることよりも、チャレンジしないことの方がもったいない。その社員はその経験を活かし、現在は奈良にある施設「夢風ひろば」でインバウンド向けの事業を担当しています。機会とチャンスは、年齢や性別、キャリアに関係なく、自らで考え行動を起こす人にどんどん与えます。結果的にそれが会社の成長に繋がると私は考えているからです。

次の世代に続く、社会に必要とされる会社をつくる


ー具体的に社員の成長が、会社の成長に繋がっていると感じた出来事はありますか?

社員の成長は日々感じています。以前、大手のクライアント様が商業施設をいくつか閉店されるにあたって、そのうちの1つを日本アシストで買収し、テナント入替を行い再生させました。広さは約15,000平米で6階建ての大型商業施設でして規模も金額も非常に大きな投資でした。このチャレンジをした理由は2つあります。1つはビジネスとしての挑戦。それだけの規模の商業施設を再生できたら、また同じ規模のオーダーがあるはずだからです。そしてもう1つは「チャレンジさせてほしい」という社員のやる気です。今までは私をはじめとした経営陣が全て重要な決定を下してきましたが。社員が自分たちの経験値を客観的に判断した上で、リスクを覚悟して提案してくれました。会社の成長を感じてうれしかったです。


ーこれから日本アシストが描く未来と、新卒の方へのメッセージを教えてください。

創業以来、日本アシストは増収増益の右肩上がりで成長してきました。現在20期目となり、次の世代が新しい事業の柱をつくっていくフェーズに突入しています。経営陣の中には年齢的にリタイアする人も出てくるでしょう。今までの固定概念に縛られるのではなく、社員ひとりひとりが「どんな会社や社会をつくりたいか」を考えて動いていく事が、日本アシストの未来に繋がると思います。

日本は少子高齢化などたくさんの問題を抱えていますが、アジアのリーダーシップをとる国であると私は考えています。国境を越えて、私たちの取り組みを世界中に展開していきたい。100年先も会社が続いていくためには、時代の流れとともに事業の在り方や仕組みを柔軟に変えていける次世代の力が必要です。